コレクション 管球式プリメインアンプ

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商品情報

自作の管球式ステレオプリメインアンプです。4月末に完成しました。
本機の特徴1.プリアンプ部はCR型イコライザ、NF型トーンコントロールで構成され、パワーアンプ部はリークムラード回路、固定バイアス・プッシュプ  ル回路で構成されている。2.米国マグネクエスト社の出力トランスを使用しており、国産のトランスからは出ない音が楽しめる。3.出力管は6L6GC、EL34が挿し替え可能である。メンテナンスを考慮し入手の容易な球を使用。4.出力管のバイアス電流の調整は、シャーシ上面からテスターとマイナスドライバーで簡単に可能。取説を参照ください。5.プリアウト・メインイン端子を背面に設置しており、他のアンプと接続使用が可能。6.球の名前をレタリング表示しているので、全部抜いた場合でもどこに何を挿すかが分かる。当然と言えば当然ですが。

EL34(松下製)を挿して試聴しました。余裕と余韻を感じます。情報量が多く美しい音で鳴ります。過去にパワーアンプではシングル、プッシュプル、直熱管、傍熱管、自己バイアス、固定バイアスを組み合わせながら数十台製作しました。それぞれに良さがありますが、個人的には傍熱管の固定バイアス・プッシュプルが、安定度、信頼性の面で特に気に入っています。 同様にプリアンプもマランツ7の完全コピーも含めて10台近く製作しました。
 今回はプリメインなのでスペースの問題もありイコライザはシンプルで音の素直なCR型を採用しました。プリメインアンプは過去に数台製作しましたが、いずれもパワーアンプのシャーシの空いたスペースにプリアンプ部分を組み込み、上からボンネットを被せた仕様でした。 今回はメーカー製のプリメインを意識してケースの中に組んでみました。
  ケースの高さ方向の制限で、出力トランスも高さ11cm以下のものを使わざるを得なかったのですが、手持ちのOY15型を使うとラックスのアンプに似てしまうので、米国製のものを使いました。結果としてEL34とマッチして良い音に仕上がりました。 このMQ470というトランスは、米国マグネクエスト社がダイナコSTEREO70に使用されたA470というトランスをベースに、さらに特性を向上させ販売したものです。残念ながらもうマグネクエストは経営していないようです。
 このプリメインアンプは基本的にハイファイアンプなのでソースをそのまま再生します。音楽のジャンルは選ばないと思います。
眺める喜び、触る楽しみ、聴く喜びを満足できるよう素人なりに設計・製作しました。基本は自分が気に入ったものを作ることだと思います。

トラブル発生時の対応方法(不良発生管の特定と交換方法)を取説に書いておきますので、参照ください。長く使用していくためにはスペア管(特に出力管)を用意しておくことも必要です。管球アンプは未来永劫使用可能ではありません。真空管には寿命があることをご承知おきください。
落札希望の方は、自分でメンテナンスをする心構えでお願いいたします。



アンプの仕様出力:36W+36W(両チャンネル動作1KHz、歪率1.0%)    残留ノイズ:左右ともに1.0mV以下   使用真空管 :EL34(松下製)もしくはGE社6L6GC各4本のいずれか、希望をお伝えください。6AQ8・1本(松下製)、12AU7A・3本(松下製) 、12AX7A・3本(松下製)トランス類:OPT(MQ470)、PT(LUX 9D68)、チョークコイル(国産SEL・5H300mA) 外形寸法:パネル幅430×178、ケース部外形430(幅)×320(奥行)×176(高さ) (突起部含まず) 、床面よりの最高位置195センチ重量約19KG  取説・電源コード付属

素人の手加工・手配線になります。ケースやトランス類は中古品をメンテナンスして使っています。他のパーツ類はほぼ新品です。 製作中の塗装の剥がれ、細かなキズ、タッチペン跡もあります。また真空管は保証外とさせてください。メーカー品と同じ外観品質を要求される方は入札をお控えいただきますようお願いいたします。

故障した場合は、部品代、送料を負担いただければ、当方で修理対応いたします。 ただし改造した場合はこの限りではありません。

申し訳ありませんが、評価の悪い方(落札後取消を繰り返しているかた)や、代理落札業者、転売業者の方は当方から入札取り消しをすることがあります。 悪しからずご了承お願いいたします。
ご質問があれば遠慮なくお願いいたします。
(2023年 5月1日0時 01分 追加)パネル幅のサイズに間違いがありました。申し訳ありません。正 480ミリ  誤430ミリ
また本アンプの製作記事をブログに「6L6GCプリメインアンプ」のタイトルで25回シリーズで公開しています。ご興味があれば、検索をお願いいたします。
トニーのゆっくり回覧版 (ameblo.jp)

(2023年 5月3日 15時 18分 追加)少し説明を追記しておきます。
使用パーツですが、カップリングコンデンサはスプラグ・オレンジドロップをメインに使用しています。抵抗類は金被抵抗です。出力インピーダンス(接続SPのもの)は4,8,16Ωの3種類となります。
生産効率、コストダウンを目指しているメーカー製のアンプと違い、プリント配線基板は使用していません。回路の導体部分の断面積を考えると、プリント基板の銅箔パターンの厚みは35μ(=0.035ミリ)です。比較的幅がある3ミリ部分でも、断面積は35μ×3ミリ=0.1mm2となります。 一方、抵抗などのリード線の断面積を計算すると、比較的細い0.6ミリ径のものでも、断面積は半径の2乗かける円周率3.14なので0.3mm2程度になり、リード線の方が3倍の面積になります。
 これが意味するところですが、同じ電流を面積が3倍違う2種の導体に流した時の再生音の余裕の違いです。銅は過電流に確かに強く1A~3A流しても焼けたりはしませんが、単位面積あたりに流れる電流を考えると、銅箔を使用しない方が有利であると言えます。但し音の違いは分からない、それでも構わないという方ももちろんいらっしゃると思います。それは個人の自由ですから。
 現在多くの管球アンプメーカーが、プリント基板にソケットを挿しこみ、銅箔に数百ボルト、数十mAの電流を流しているのをみると、コストを考えればやむを得ないと思います。せめてアマチュアの自作アンプは手配線で行きたいと考えています。

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